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24時間テレビギャラが出るのはおかしい!チャリティー番組でもギャラもらえるの?

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今年も「24時間テレビ愛は地球を救う」が8月27日(土)、28日(日)に放送されます。

24時間テレビは、1978年の第1回の放送から今年で45回目を迎えるすごい番組ですよね。

これまで45回の放送で多くの募金が集められ、困っている人や団体へ寄付されたことで、多くの方が助けられたことでしょう。

この「24時間テレビ」には、俳優・アスリート・ミュージシャンなど、さまざまな著名人がチャリティー番組に出演しています。

少し考えてみると、「チャリティー番組」では一般的には募金を集めることが目的ですが、この番組への出演者にはギャラが支払われているのか疑問に残るところです。

「24時間テレビ」は、「チャリティー」つまり募金を集めることが目的な番組ですから、出演者が「ギャラ」をもらうのって何かおかしいですよね?

でもあれだけ長時間にわたり拘束される出演者は「チャリティー」だからと、ノーギャラで快く出演を引き受けてくれる人がいるのでしょうか?

また、あれほどの番組を制作する日本テレビも相当な経費がかかっているはずですよね。

「チャリティー」という綺麗ごとに隠れ、出演者が「ギャラ」をもらっていると考えるのはどこかおかしいと思えてしまいます。

ここでは、24時間テレビでギャラが出るのはおかしいと感じたり、チャリティー番組でもギャラがもらえることの不自然さについて検証してみます。

 

24時間テレビ出演者へのギャラ支払いは本当なの?

出典元:Twitter

「感動の押し売りは本当に迷惑」や「お涙頂戴は要らない」

「そもそもその構図は当事者を下に見ているから24時間テレビはいらない」

「そもそもタレントにギャラがある時点でアウト!それは偽善だから」

と24時間テレビに対する意見は厳しい!

24時間テレビの出演者たちは、そもそも自分達は寄付するのではなくギャラを貰う立場。

なのに出演者が視聴者一般市民に募金を呼びかけるという構造に違和感を感じてしまう。

出演者はノーギャラで集まった広告費を全部募金に回わすというのなら納得できる。

 

ギャラ貰う出演者が視聴者に募金を呼びかけるのはおかしい

出典元:Twitter

テレビ局側は高額ギャラについて否定しているが、24時間テレビパーソナリティーには、かなり高額なギャラが支払われているという。

2022年24時間テレビは「ジャにのちゃんねる」二宮和也、中丸雄一、山田涼介、菊池風磨がメインパーソナリティを務めました。

気になるメインパーソナリティのギャラは、1人あたり1000万円、4人合計で単純計算だとおよそ4000万円であったそうです。

今年のメインパーソナリティ「なにわ男子」のギャラ総額は7000万円もまんざらウソではないようです。

24時間テレビメインパーソナリティ以外その他の出演者のギャラを見てみましょう。

・チャリティーマラソンランナーのギャラは1000万円~3000万円!?

24時間テレビと言えばチャリティーマラソンにも注目が集まりますよね!
昨年チャリティーマラソンランナーをつとめたのはEXIT兼近のギャラは、
何と1000万円~3000万円と言われています!
因みに2013年ランナーを成し遂げた森山中・大島美幸さんは1000万円。

勇気と希望を与え番組フィナーレを飾るチャリティーマラソンですが、
「走り終わったら1000万円か」と考えると何とも複雑な気持ちです。

・テレビサポーターの徳光和夫は1500万円!?

24時間テレビでかかせない存在のテレビサポーターといえば徳光和夫。
2018年の情報では1500万円のギャラが支払われたという情報でした。

徳光和夫は知名度もあり年配の方からも信頼が厚いですが、
番組1本のギャラ1500万円はさすがに驚きですよね。

・24時間テレビ総合司会は500万円!?

総合司会今年も羽鳥慎一と水ト麻美が担当します。
全体を取りまとめる総合司会はかなりの腕が試されますが
2020年の情報で羽鳥慎一のギャラは500万円と推測されています。

一方、水ト麻美はテレビ局在職なので特別手当はないそうです。

・サライを歌う人(谷村新司)は200万円!?

24時間テレビの締め、ラストを飾るおなじみの楽曲「サライ」。
マラソンゴールの後、感動のシーンを飾る歌を歌唱される、
これまた有名な加山雄三さんと谷村新司さん。

とても重要な役割ですが、1曲の歌唱で1人200万円のギャラとは。

これがチャリティー番組の出演者に支払われるギャラです。

こんな高額のギャラを貰ってる出演者が視聴者一般市民に募金を呼びかけるという構造っておかしいですよね!

 

24時間テレビの高額ギャラを寄付した萩本欽一の清々しさ

出典元:Twitter

24時間テレビでこれまでに一番高額な1億円のギャラを手にしたの萩本欽一でした!

さすが大御所といったところですが、このギャラには裏話があったそうです。

1978年の24時間テレビで、当初萩本欽一はオファーを断っていたといいます。

どんどんギャラ交渉を続け、テレビ局は「これ以上は無理」となった金額で契約しました。

この光景だけ見ると「強欲すぎ」となるのですが、これには事情があったのです。

それは、1億円まであげた金額を「全部(全額)寄付してくれ!」と言ったそうです。

ギリギリの金額まで交渉が出来るのは大御所の萩原欽一しか出来ないことでしょう。

「チャリティー」だからという発想で、寄付される姿がとても眩しく清々しいです。

 

24時間テレビの高額ギャラはどこから支払われるのか?

最高金額は1億円とギャラだけでかなりの出費をしている24時間テレビですが、そのお金はどこから出ているのでしょうか?

おもなギャラの原資はスポンサー収入から賄われているそうです。

寄付金でなくてよかったです!

毎年24時間テレビには何十億円ものスポンサー収入が集まると言われています。

メイン出演者だけでも1億円のギャラが発生する24時間テレビは、このスポンサーシステムで高額なギャラを支払っていたのですね。

このくらいの規模になると、もはやチャリティー番組ではないような気がしてきますね。

24時間テレビの募金活動における寄付金は億単位で集まるようです。

集まったその寄付金は、福祉施設や関わる人々に託されるシステムが構築されているようなのでとても安心できました。

 

24時間テレビの目的は募金活動ではなく実は営利活動

出典元:Twitter

24時間テレビは「チャリティー番組」なのに、なぜ「ギャラ」が出るのか不思議でした。

そもそも「24時間テレビの募金活動は日本テレビが行っているものではない」というのが理由だといいます。

募金活動をしているのは、「日本テレビ」と非常に近しいところに設立された公益社団法人「24時間テレビチャリティー委員会」が募金活動および管理・運営を行なっています

なぜその法人を作ったかという理由は、納税方法を変えるためのようです。

「日本テレビ」が募金を集めると「個人から企業・営利団体への寄付」とみなされるため、半分近く納税することになってしまいます。

そうすると、本来の目的である募金を全額寄付することができなくなってしまいます。

一方「24時間テレビチャリティー委員会」が、募金活動および管理・運営を行えば納税を抑えることができるからという理由のようです。

 

公益社団法人「24時間テレビチャリティー委員会」が運営

24時間テレビは、公益社団法人「24時間テレビチャリティー委員会」が、募金活動および管理・運営を行なっています。

「日本テレビ」が募金を集めた場合「個人から企業・営利団体への寄付」とみなされます。

そうすると、半分近く納税することになり、集まった募金の全額寄付ができなくなります。

公の理由は「集まった寄付金を全額運用する」という目的で設立されたのが、公益社団法人「24時間テレビチャリティー委員会」なのです。

よりたくさん募金を集めるため、「日本テレビ」が「24時間テレビチャリティー委員会」の活動を応援するために24時間テレビが放送されているということです。

ここまではクリーンなイメージですが、実は本当の目的は「募金活動」ではないようです。

海外の一般的なチャリティー番組は、スポンサー企業からのお金もすべて活動団体に寄付をするようです。

加えてスポンサーCMも流さないというのが「基本的なチャリティー番組」のようです。

でも、24時間テレビはスポンサーより「広告収入」を得て、CMも放映しています

この広告収入が日本テレビの収益として計上されるのです。

従って、出演するタレントも営利活動の為の活動ツールになりますのでギャラが発生するということになるのです。

 

24時間テレビで集まる募金総額は

出典元:Twitter

それでは24時間テレビはどれくらいの募金額が集まっているのかも気になる所です。

1978年の番組開始以来、これまでの募金額をまとめてみました。

[第1回] 1978年(昭和53年) 1,190,118,399
[第2回] 1979年(昭和54年)  727,657,482
[第3回] 1980年(昭和55年)  982,293,333
[第4回] 1981年(昭和56年)  885,191,232
[第5回] 1982年(昭和57年)  605,736,459
[第6回] 1983年(昭和58年) 1,036,578,114
[第7回] 1984年(昭和59年)  805,085,881
[第8回] 1985年(昭和60年) 1,013,429,697
[第9回] 1986年(昭和61年)  749,355,128
[第10回] 1987年(昭和62年) 885,465,365
[第11回] 1988年(昭和63年) 787,437,001
[第12回] 1989年(平成元年) 662,211,879
[第13回] 1990年(平成2年)  806,551,220
[第14回] 1991年(平成3年)  883,192,270
[第15回] 1992年(平成4年)  957,702,743
[第16回] 1993年(平成5年)  853,389,423
[第17回] 1994年(平成6年)  788,460,358
[第18回] 1995年(平成7年) 1,056,798,341
[第19回] 1996年(平成8年)  909,012,004
[第20回] 1997年(平成9年)  960,303,779
[第21回] 1998年(平成10年) 908,938,502
[第22回] 1999年(平成11年) 877,487,670
[第23回] 2000年(平成12年) 768,442,030
[第24回] 2001年(平成13年) 846,047,659
[第25回] 2002年(平成14年) 765,705,996
[第26回] 2003年(平成15年) 776,638,125
[第27回] 2004年(平成16年) 719,045,124
[第28回] 2005年(平成17年)1,000,346,999
[第29回] 2006年(平成18年) 940,682,462
[第30回] 2007年(平成19年)1,015,442,574
[第31回] 2008年(平成20年)1,083,666,922
[第32回] 2009年(平成21年) 951,081,316
[第33回] 2010年(平成22年) 974,028,568
[第34回] 2011年(平成23年)1,986,414,252
[第35回] 2012年(平成24年)1,168,471,704
[第36回] 2013年(平成25年)1,545,226,444
[第37回] 2014年(平成26年) 936,955,640
[第38回] 2015年(平成27年) 856,728,209
[第39回] 2016年(平成28年) 887,482,001
[第40回] 2017年(平成29年) 699,153,512
[第41回] 2018年(平成30年) 893,767,362

※2018年10月16日現在 合計 38,147,723,179円

2018年第41回までの募金額合計は、380億円以上の金額が集まっているのですね。

24時間テレビがこれだけ募金額を集められる存在意義は大きいと言わざるを得ません。

その結果、本来チャリティー番組ではありえないとされる「出演者へのギャラ支払い」は、おかしいと指摘されつつもやむを得ない状況なのでしょうか。

 

まとめ

出典元:Twitter

ここでは、24時間テレビでギャラが出るのはおかしいと感じたり、チャリティー番組でもギャラがもらえることの不自然さについて検証してみました。

ポイントは以下の通りです。

・24時間テレビ出演者へのギャラ支払いは本当なのかについて
・ギャラを貰う出演者が視聴者に募金を呼びかけるのはおかしいことについて
・24時間テレビの高額ギャラを寄付した萩本欽一の清々しさについて
・24時間テレビの高額ギャラはどこから支払われるのかについて
・24時間テレビの目的は募金活動ではなく実は営利活動であることについて
・公益社団法人「24時間テレビチャリティー委員会」の運営について
・24時間テレビで集まる募金総額について

以上、ここでは、24時間テレビでギャラが出るのはおかしいと感じたり、チャリティー番組でもギャラがもらえることの不自然さについて検証してみました。