私の子供もかつて少年野球をやっていたので親の負担の大変さはとてもよくわかります。
関わり方の温度差がありすぎて、ストレスが溜まります!
これから少年野球を始めようかと迷っている親御さんがいたら、何かの参考になればと思い親の負担は具体的にどのようなことかを詳しく解説していきます。
家でゲームばかりするのではなく、外で元気に野球がしたいという子供の気持は大切にしてあげたいものです。
そんな子供の純粋な希望を叶えることのできる少年野球ですが、さまざまな親の犠牲のうえに成り立つことも覚悟した方が良いかもしれません。
ここでは少年野球における親の負担が大変なことや、関わり方の温度差でストレスが溜まることについて詳しく解説していきます。
少年野球の親の負担となる3つの理由はなに?
少年野球チームの多くは、監督やコーチ、審判も地域の方やメンバーの親などボランティアで成り立っている組織がほとんどです。
チームの運営は、保護者会長、会計、学年代表、お茶当番、遠征時の配車など、多くの役割が決められていますが、そのほとんどは保護者が全て担当しています。
チームによって多少違いますが、親が参加しなくても良いチームはほとんどありません。
少年野球に通う子供の親にとって、どのような負担があるのか詳しく見ていきます。
1番目の負担は母親のお茶当番
少年野球の子どもを持つ母親の一番大きな負担となるのはお茶当番です。
お茶当番になると、練習がある日の朝早くから母親の仕事は始まります。
お茶当番と言っても、子どもたちが飲むお茶を用意するだけではなく内容はさまざまです。
練習が始まる時間より前に来て、お茶の準備はもちろんのこと、練習道具を倉庫から出して準備しなくてはなりません。
それだけではなく、ケガをした子どもがいたら面倒をみなくてはいけません。
また、監督やコーチの飲み物を好みに合わせて準備したり、小さい子どもたちの面倒までも見なければならず、母親はこうした雑務をほぼ毎週こなさなくてはならないのです。
お茶当番は通常1人ではなく母親2人でペアを組み、割り当てられた相手と行います。
誰が一緒の当番になるかによっても微妙な人間関係上のストレスが生まれてくるのです。
初めて回ってきたお茶当番の相手が、上級生でしかもレギュラーの母親であったりしたら、低学年でヘタクソな子供の母親なら、変な上下関係が生まれ気後れしてしまうのです。
また、日頃からこの人とはどうも合わないと感じている母親も中にはいて、一緒のお茶当番にでもなったら、これまた気持ちはブルーでストレスMaxとなってしまいます。
お茶当番の前日、気の合わない相手と明日一日行動を共にしなければならないことを案じて寝込んでしまうような、か弱い母親もいるようです。
このお茶当番は母親の世界では、いろいろな意味でとても重大な役割をもつようです。
負担の2番目は父親の練習参加や手伝い
父親が子供を連れて練習に行くと、気軽に練習だけを見物している訳にはいかないのです。
監督やコーチがいるといっても数人程度ですから、練習を円滑に進めるためには手が足らずひとりでも多くの父親の力が必要となるのです。
練習での球拾いはもちろん、低学年の子供のキャッチボール相手もしなくてはいけません。
小さい子供の投げるボールはどこへ飛んでいくかわからないので、追いかけるだけでも結構体力を使うこととなります。
試合になるともっと大変で、遠征のため他の子どもたちを数人マイカーにのせて、グランドまで送迎しなくてはなりません。
練習試合では高学年と低学年の試合が同時に行われることもあるので審判が足らなくなり、いくら野球の経験がないと訴えても、塁審などに父親が飛び入り参加させられるのです。
とても自分の子供が走り回って野球をする姿をのんびり観ていられるような状況にはなく、チームのために何でもいいからお手伝いすることが求められるシステムなのです。
コーチの多くは、自分の子供がチームに参加したときと同時にコーチとなり、子どもが卒業しても父親はそのままチームに残りコーチを続けるケースがよく見られます。
自分だけ辞めるとはいえないのかな?
野球が心底好きなのか、それとも同じようにコーチを続けている他の父親の手前、自分だけ抜けるわけにはいかないと思い続けているのか、いずれにしても大変な労力なのです。
このような状態ですので、土日を家族で一緒に過ごしたいというような妄想は、残念ながら捨てなくてはいけません。
負担の3番目は親同士の人間関係
少年野球の親の負担その3は他の親との人間関係です。
親はそれぞれいろいろな事情がありますから、すべての人が同じように活動できるわけではありません。
今は共働きの家庭も多いですし、平日休みで土日は仕事をしているお父さんも当然いるのでなかなか活動に参加できない人もいるのです。
とは言え、土日祝フルで練習のお手伝いしている人たちにとって、頭でわかっていても練習にも参加しない親たちに対して、不公平だと不満が出てくるのも当然でしょう。
全く手伝いに来ない親の子供がエースの4番で、ほとんど練習や手伝いに参加している自分の子供は試合にも出られないということになれば、心中穏やかではありません。
協力したくてもできないのならいざ知らず、協力できる環境にありながら協力してくれない親がいると、とてもやりきれなくなるのは当然です。
平日は仕事で土日の休みもなくなるので、子供のためとは言え正直しんどいです。
なら手伝わなければいいと言う人もいるかもしれませんが、正直そんなことはできません。
そんな状況なので自分だけ手伝わないという選択肢はないのです。
手伝わなければ確実に人間関係が悪化することとなり、子供にも影響が出てしまいます。
少年野球の親の負担はどうしたら減らせるのか?
親の負担が少ない野球教室やスクールに通う
スポーツクラブなどが営利目的で「野球教室」や「野球スクール」を開催しています。
これらへ通えば、習い事と同じく月謝はかかりますが親の負担は少なくなるはずです。
自宅に近いからと最寄りの少年野球チームに入れるのではなく、子どもにあった野球教室を見つければ親にとって負担が少なく、人間関係などのストレスもなくなるでしょう。
また、お茶当番などのない少年野球チームもあるようですので、見学や体験入団などを経て親の負担の少なそうな少年野球チームを探すのもひとつです。
クラブチームや少年軟式野球のスクールのようなものも人気が出てきているようです。
本格的に野球をやりたい人たちにとって、少年野球チームでは少々物足りないと感じる人も多くいて、保護者の負担が少ないという点に惹かれて入会している人も多いようです。
当番制のないチームを選んで入団する
お住いの地域に当番制などの無い少年野球チームを探してみるのもいいでしょう。
ここ数年でそういった親の負担が少ないチームも、ちらほら出来てきているようです。
茨城県つくば市に当番制を廃止した少年野球チームがあり、練習時の怒声や罵声を禁止し、練習時間も適度に抑えた新しい風を吹かせる少年野球チームがあります。
このチームの運営目標は、可能な限り母親の負担を最小限にすることを掲げていて、父母会などを設立する意味はなくなり、円滑に運営されているとのことです。
しかしながら、このチームには厳密にいうと母親の義務は2つあるそうです。
1つは「夏季の熱中症見守り当番」で、2つ目は「大会時における審判へのお茶だし当番」だそうです。
「夏季の熱中症見守り当番」は、小1の小さな子供もいるので、もし熱中症になった子供がいたら一時的に介抱し、すぐ親に迎えに来させるように連絡をする当番です。
「大会時における審判へのお茶だし当番」は、他チームとの対外試合では、その地域で活動するうえでの伝統や慣習に従うため、試合中だけ4人の審判にお茶を運んでいく当番です。
この2つの当番は、これまでのお茶くみ当番の考え方とは全く異なる必要不可欠な当番で、ルールで決められている当番なので、親の負担はかなり少なくなり好評のようです。
このようなチームが住んでいる近くにあれば、親の負担は激減することでしょう。
まとめ
ここでは少年野球における親の負担が大変なことや、関わり方の温度差でストレスが溜まることについて詳しく解説してきました。
少年野球での親の負担となる3つのこと
- 1番目の負担は母親のお茶当番
- 負担2番目は父親の練習参加と手伝い
- 負担3番目は親同士の人間関係
少年野球で親の負担はどうしたら減らせるか
- 負担の少ない野球教室やスクールに通う
- 当番制のないチームを選んで入団する
以上、ここでは少年野球における親の負担が大変なことや、関わり方の温度差でストレスが溜まることについて解説しました。