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なんでも鑑定団の曜変天目はその後どうなった?曜変天目茶碗のぬいぐるみ予約が殺到するのはなぜ?

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2022年10月1日、東京丸の内に新しく静嘉堂文庫美術館がオープンしました。

そこに展示されている国宝である曜変天目(ようへんてんもく)茶碗を模したぬいぐるみが売り切れとなり予約ができないほど人気が殺到しているようです。

曜変天目茶碗は12世紀に中国で製作された陶器で、全世界で3点だけしか存在しませんが、その3点が全て日本国内に現存する国宝の茶器なのです。

以前なんでも鑑定団に曜変天目が出品され「4点目の驚きの大発見」とし、中島誠之助氏が2,500万円の鑑定をつけましたがその後どうなったのでしょうか?

鑑定金額もさることながら、国宝級「4点目の曜変天目」と鑑定されたことで、複数の専門家からその後さまざまな異論が持ち上がる大騒動となり「真贋問題」へと発展したのです。

ここでは、なんでも鑑定団の曜変天目茶碗はその後どうなったのかについて解説します。

また、静嘉堂文庫美術館で(本物の)曜変天目茶碗のぬいぐるみが予約できないほど人気となっている訳についても解説していきます。

 

 

なんでも鑑定団の曜変天目はその後どうなった?

曜変天目は室町時代の茶人が愛好した茶碗の最上級品で、中国・南宋時代に作られました。

偶然の要素が模様を作るため、同じ模様の再現は不可能といわれている茶碗なのである。

織田信長や徳川家康も愛用したといわれ無傷で現存する3点はいずれも国宝になっている。

 

なんでも鑑定団の中島誠之助氏が2500万円と鑑定!

なんでも鑑定団には徳島在住の男性が持ち込み、古美術鑑定家の中島誠之助氏が2500万円という高値をつけた。

「番組始まって以来、最大の発見ですね。曜変天目に間違いございません」としていた。

今回の茶碗が曜変天目であれば「4点目」という驚きの発見と大騒ぎとなり、番組終了後も専門家の間でさまざまな論争を巻き起こしたのである。

鑑定額の2500万円だが、「国宝級の4点目」なのにあまりにも低い評価ではないのか?

実はこの静嘉堂文庫美術館に展示されている国宝曜変天目茶碗は、大正時代に16万8千円で売買された経緯があった。

曜変天目(稲葉天目)は、当時所有の稲葉家から大正7年東京美術倶楽部にて売りに出され価格は16万8千円で小野哲郎氏に譲渡されたと記録があります。

大正時代の1円を現代の価値に置きかえると約1万円となるので、大正時代の16万8千円は約16億8千万円となるのです。

国宝に次ぐ4点目の「曜変天目」を2500万円とは・・・。

 

鑑定団出品の茶碗は中国人陶芸家作品(お土産品)だった!

なんでも鑑定団での番組終了後、研究を続ける陶芸家は「似ても似つかない」と断じた。

また、大学教授や学芸員らの専門家などは「鑑定する以前の問題」とし「本物なら桁が3つくらい増えてもおかしくない」などと相次いで鑑定結果を疑問視したようだ。

論争は過熱し、徳島県教育委員会は計画していた茶碗の文化財指定の調査を中止とした。

所有者から依頼を受けた大学教授が茶碗の表面をX線を使って分析検査を行ったが、検査の方法がずさんであったこともあり、偽物と判断された。

そんな中、中国の女性陶芸家・李欣紅が中国のテレビ番組で、鑑定団の茶碗は自分の作品は膨大に作った土産品の一つであると証言したのである。

またその天目茶碗がヤフオク出品物であったことが発覚し、9250円で出品されたという。

なんという笑えないお粗末な結果であろうか。

中島誠之助氏に意見を求めたところ、「自分の意見はいままで通り」とのことであった。

 

曜変天目茶碗のぬいぐるみ予約が殺到するのはなぜ?

静嘉堂文庫美術館の展示室横にあるショップで、「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」が、5800円で販売されているが大人気で品切れ状態とのこと。

ショップには見本が置かれていて、実際に手に取ることができる。

柔らかい布製のぬいぐるみで、曜変天目の特徴である茶碗内側の星が幻想的に輝くような斑紋も再現されている。

 

茶碗をぬいぐるみで表現したコンセプトとは何?

このぬいぐるみのコンセプトは、歴史上名を残したそうそうたる人物が代々大切にしてきた茶碗を、実際自分で手にすることを想像してもらうためにつくられたという。

どうぞ持ってみていいですよと勧められたら、どれだけうれしいだろう」との疑似体験ができるような場面を想定して作られているようだ。

陶芸で完全に似たようなものを作ることは至難の業である。

一方で、実物と離れるほど「本当はどんなものなんだろう」と想像をかきたてられる。

そこで、陶磁器とは正反対の柔らかい布で、ほぼ実寸の立体で作られているのだ。

手にする喜びと本物を思う想像力その両方を満たすことをコンセプトとした「ぬいぐるみ」が商品化されたのである。

本当は重さも再現したかったらしいが、安全でかつ大きさに影響しない重りを見つけるのが難しく断念したという。

 

ぬいぐるみの試作段階での皆の反応でこれはいけると!

数カ月の試作期間をへて完成した試作品を披露した際の反応が興味深かったという。

ぬいぐるみを手にした人たち誰もが、まるで本物の茶碗を持つように、割れないように気をつけながら手で包むように持ってくれたらしい。

「自然にそのように扱うことを見てこれはすごいと感じ、この反応が本当に全てだった」と制作会社は感想を述べているという。

このぬいぐるみは日本国内で一つずつ手作りされるため量産することは困難らしい。

また在庫にも限りがあり事前の宣伝は控えていたというが、SNS(ネット交流サービス)で話題となり、ぬいぐるみを紹介した投稿は数万件も拡散された。

(ぬいぐるみ企画会社:株式会社East/東京都千代田区)

静嘉堂文庫美術館にも、「楽しめる美術館」を目指して「曜変天目のぬいぐるみ」にかける思いがあったようだ。

「静嘉堂文庫美術館をお土産で覚えてもらうという、そんなニュアンスが必要じゃないかと考えていたが、ここまでの反響は想像できなかった」と話しているという。

静嘉堂文庫美術館:2022年10月1日に東京都世田谷区岡本から千代田区丸の内明治生命館へ一部移転したが、以前は閑静な緑地にありどちらかといえば知る人ぞ知る美術館だった。

 

まとめ

2022年10月1日に東京丸の内に静嘉堂文庫美術館が新しくオープンし、そこで販売される曜変天目茶碗のぬいぐるみが大人気となり話題を呼んでいます。

そんな中かつてなんでも鑑定団に曜変天目が出品され「4点目の驚きの大発見」かと大騒動となり、その後の曜変天目がどうなったかについて解説をいたしました。

ポイントは以下の通りです。

なんでも鑑定団後に曜変天目はどうなった?

  • 国宝級の4点目の大発見なのに2500万円との低い鑑定額
  • 鑑定結果について専門家の間では疑問視され大騒動に
  • 中国の女性陶芸家が作った土産品の1つと判明

曜変天目のぬいぐるみの人気の秘訣は?

  • 曜変天目をぬいぐるみで実際持つという疑似体験がコンセプト
  • まるで本物の茶碗を持つように、割れないよう手で包むように持つ
  • 「楽しめる美術館」を目指して「曜変天目のぬいぐるみ」にかける

以上、なんでも鑑定団の曜変天目はその後どうなったかについて、また新しくオープンした曜変天目茶碗のぬいぐるみの予約が殺到する理由について解説しました。